一寸先は闇
(いっすんさきはやみ)
[意味]
未来は闇の中にあるようなもので、ほんの少し先であっても何が起こるか前もって知ることはできないということ。『一寸先(いっすんさき)』は、ほんの少し先の未来という意味である。
『一寸』は、現在の約3.03センチメートルのことである。ほんの短い時間や距離の喩えとして用いられる。『一寸先は闇の夜(いっすんさきはやみのよ)』という言い方もある。
未来のことは少し先のことであっても、全く予測することができない(未来のことは誰にもどうなるか分からない)ということの喩えである。
[類義のことわざ]
一寸先の地獄(いっすんさきのじごく)
[英語のことわざ]
Nobody knows what tomorrow might bring.
(明日に何が来るかは誰にも分からない。)
[用例]
今日のサッカーの試合で大怪我をしてしまうなんて、『一寸先は闇』とは正にこのことである。
未来がどうなるかは確かに誰にもわからない、だが『一寸先は闇』であればこそ、今日一日を全力で生き抜くしかないのだ。
参考文献
時田昌瑞『岩波 ことわざ辞典』(岩波書店),『新明解故事ことわざ辞典』(三省堂),日向一雅『ことわざ新辞典』(高橋書店)
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