空き樽は音が高い
(あきだるはおとがたかい)
[意味]
空っぽの樽は叩くと高い音がしてうるさいということから、中身のない空疎で薄っぺらな人間ほど良くしゃべって、周囲の者をうるさがらせるということの喩えである。
[類義のことわざ]
浅瀬に仇浪(あさせにあだなみ),巧言令色鮮なし仁(こうげんれいしょくすくなしじん)
[用例]
内容空疎で的外れな政治演説を繰り返すあの候補者は、本当に『空き樽は音が高い』を体現しているようなつまらない人物のように思える。
周囲が迷惑に感じていることにも気づかない鈍感さで大声でうるさくしゃべり続ける集団は、『空き樽は音が高い』とその人間性を非難されても仕方がない。
参考文献
時田昌瑞『岩波 ことわざ辞典』(岩波書店),『新明解故事ことわざ辞典』(三省堂),日向一雅『ことわざ新辞典』(高橋書店)
トップページ> Encyclopedia>
日本の古典文学> 四字熟語・故事成語>現在位置
プライバシーポリシー