挨拶は時の氏神
(あいさつはときのうじがみ)
[意味]
喧嘩や口論(争いごと)の仲裁をしてくれる人は、尊い氏神様と同じくらいにありがたいものだということ。『挨拶』とはここでは『仲裁・調停・媒介』といった意味合いであり、『時の氏神』とはちょうど良いタイミングで現れてくれる氏神様のことである。
仲裁人(調停者)が取りなしてくれる調停案(和解案)には、速やかに従ったほうが自分のためにも良いという意味もある。
[類義のことわざ]
仲裁は時の氏神(ちゅうさいはときのうじがみ)
[用例]
二人の喧嘩を止めてくれた勇気ある女性は、正に『挨拶は時の氏神』といった存在であった。
この和解案で妥協しなければ我が国はいずれ戦火に巻き込まれてしまう、ここは『挨拶は時の氏神』という歴史の教えに従うべきではないか。
参考文献
時田昌瑞『岩波 ことわざ辞典』(岩波書店),『新明解故事ことわざ辞典』(三省堂),日向一雅『ことわざ新辞典』(高橋書店)
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