明るけりゃ月夜だと思う
(あかるけりゃつきよだとおもう)
[意味]
夜に外を見て明るければ、それだけで月夜のはずだと完全に思い込むこと。
考え方が単純だったり浅はかだったりして、世の中・物事をよく知らないことの喩え。物事の本質を深く考えることができないのんきな者・おめでたい者に対して、嘲笑・軽蔑の意味合いを込めて使われることもある。
[類義のことわざ]
明るけりゃ盆(あかるけりゃぼん)、団子さえ食えば彼岸だと思う(だんごさえくえばひがんだとおもう)
[英語の類似のことわざ]
A bright rain makes fools fain.(雨空が明るくなると、愚者は喜ぶ)
[用例]
一次試験をクリアしたというだけで浮かれ騒ぎをしているのは、正に『明るけりゃ月夜だと思う』の甘い考え方の現れである。
これから先の人生で待ち受ける苦難は限りなく多いだろう、だからこそ、『明るけりゃ月夜だと思う』といった気楽な物事の捉え方も忘れて欲しくないと思う。
参考文献
時田昌瑞『岩波 ことわざ辞典』(岩波書店),『新明解故事ことわざ辞典』(三省堂),日向一雅『ことわざ新辞典』(高橋書店)
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