有卦に入る
(うけにいる)
[意味]
良い運・好運が、当分の間は続きそうなこと。
『有卦(うけ)』というのは、古代中国や日本の平安時代にはやった『陰陽道(おんみょうどう)』で、人の生まれた年を干支(えと)に割り当てて定めた幸運の年回りのことである。
陰陽道では、『有卦』に入れば七年間にわたって吉事が続き、『無卦(むけ)』に入れば五年間にわたって凶事が続くとされる。しかし、『有卦に入る』ということわざはあるが、『無卦に入る』という言い回しはない。
[類義のことわざ]
[英語のことわざ]
[用例]
偶然の一致だろうが『有卦に入った』かのように、ここ数ヶ月は良い出来事ばかりが起こっていて不思議な感じだ。
陰陽道の吉凶の巡り合わせでいう『有卦に入る』ような幸運が、どうか彼女に起こってほしいと強く願った。
参考文献
時田昌瑞『岩波 ことわざ辞典』(岩波書店),『新明解故事ことわざ辞典』(三省堂),日向一雅『ことわざ新辞典』(高橋書店)
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