鶯鳴かせた事もある
(うぐいすなかせたこともある)
[意味]
鶯(うぐいす)は梅の枝でよく鳴く鳥である。そこから女性の美しさを梅にたとえ、美しい女性に近寄ってくる男性を鶯に見立てていることわざである。
今は老女だが、若い頃には魅力的な女性だったので、男性からもてはやされたり言い寄られたりしたこともあるという意味。老女が昔を思っていう述懐や自慢の言葉である。
[類義のことわざ]
[英語のことわざ]
[用例]
『鶯鳴かせた事もある』と流し目をして言われても、今はもう70代のおばあちゃんで恋愛の対象としてはやはり見ることができなかった。
今はあんなに貞淑な雰囲気の物静かな老婦人だけれど、あの人は若い頃は東京の都会に出て『鶯鳴かせた事もある』アクティブで魅力的な人だったんですよ。
参考文献
時田昌瑞『岩波 ことわざ辞典』(岩波書店),『新明解故事ことわざ辞典』(三省堂),日向一雅『ことわざ新辞典』(高橋書店)
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