命あっての物種
(いのちあってのものだね)
[意味]
何事も命があってこそできる、死んでしまってはもう何もできないということ。
命があって初めて何かができるのだから、命を危険に晒すようなことはできないということ。
[類義のことわざ]
命あっての物種畠あっての芋種(いのちあってのものだねはたけあってのいもだね)、 命に過ぎたる宝なし(いのちにすぎたるたからなし)、 死んで花実が咲くものか(しんではなみがさくものか)、 身ありての奉公(みありてのほうこう)
[対義のことわざ]
命は鴻毛より軽し(いのちはこうもうよりかるし)
[英語のことわざ]
While there is life, there is hope.
(命があればこそ、希望もある。)
[用例]
火事が発生した宿泊先のホテルから『命あっての物種』とばかりに一目散に逃げ出した。
冬山登山で吹雪に遭遇して低体温症になりかけたが、『命あっての物種』で何とか近くの避難小屋に辿り着いて温かいお茶を飲むことができた。
参考文献
時田昌瑞『岩波 ことわざ辞典』(岩波書店),『新明解故事ことわざ辞典』(三省堂),日向一雅『ことわざ新辞典』(高橋書店)
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