犬が西向きゃ尾は東
(いぬがにしむきゃおはひがし)
[意味]
理の当然・必然。当たり前過ぎるほどに当たり前なことを強調していう。分かりきった当然のことを、わざわざ強調して取り立てていうことわざである。
犬が西を向けば、当然のこととして、しっぽが東を向くということから生まれたことわざである。
[類義のことわざ]
雨の降る日は天気が悪い(あめのふるひはてんきがわるい), 親父は俺より年が上(おやじはおれよりとしがうえ), 北に近けりゃ南に遠い(きたにちかけりゃみなみにとおい), 鶏は裸足(とりははだし), 兄は弟より年ゃ上だ(あにはおとうとよりとしゃうえだ)
[英語のことわざ]
When the crow flies her tail follows.
(カラスが飛べば尾は後ろ)
[用例]
やまない雨はない、苦しくてつらい時が永遠に続くことはないっていうのは、僕にとっては『犬が西向きゃ尾は東』と同じようなことなのです。
あまりに難しく考えすぎても問題は解決しない、『犬が西向きゃ尾は東』という感じで当たり前過ぎるくらいの常識だけをまず考えてみることが大切だ。
参考文献
時田昌瑞『岩波 ことわざ辞典』(岩波書店),『新明解故事ことわざ辞典』(三省堂),日向一雅『ことわざ新辞典』(高橋書店)
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