犬も歩けば棒に当たる
(いぬもあるけばぼうにあたる)
[意味]
犬がふらふらと出歩いていると棒で殴られる。
そこから転じて、出しゃばったり余計な行動(積極的な行動)をしたりすると、災難に遭ってしまうことが多いということ。
原義は積極的に余計な行動をすると災難に遭いやすいというネガティブなことわざであるが、『棒に行き当たるの解釈』から、とにかく何か積極的に行動しているうちに、幸運に巡り合うこともあるというポジティブな意味合いも生まれた。
(俗用)積極的な行動を起こすと、幸運なことでも災難なことでも何か経験をすることができる。何かしら動けば、偶然に幸運に巡り合うこともある。じっとしていても何も起こらないので、積極的に何か行動すべきである。
[類義のことわざ]
歩く足には泥がつく(あるくあしにはどろがつく), 歩く足には棒あたる(あるくあしにはぼうあたる), 歩く犬が棒にあたる(あるくいぬがぼうにあたる)
[英語のことわざ]
The dog that trots about finds a bone.
(歩き回っている犬は骨を見つける。)
The waiking dog finds a bone.
(犬も歩けば骨を見つける。)
The beast that goes always never wants blows.
(歩き回る獣は、いつも叩かれる。)
[用例]
転職活動で大事なのは『犬も歩けば棒に当たる』で、とにかくできるだけ多くの気になる会社に問い合わせをして履歴書を送ることである。
目的もなく車でドライブをしていたら、『犬も歩けば棒に当たる』でフェンスに車を擦って傷つけてしまった、無闇に出かけるものではない。
参考文献
時田昌瑞『岩波 ことわざ辞典』(岩波書店),『新明解故事ことわざ辞典』(三省堂),日向一雅『ことわざ新辞典』(高橋書店)
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