言わぬが花
(いわぬがはな)
[意味]
あれこれしゃべるよりも黙っているほうが、かえって趣きや値打ちがあって良いということ。
露骨に本当のことを言ってしまうと、身も蓋もなくなってしまうということ。余計なことを言わずに黙っている方が、誰も傷つかず新たな問題も起こらないということ。
[類義のことわざ]
饒舌は銀、沈黙は金(じょうぜつはぎん、ちんもくはきん)
[英語のことわざ]
Silence is more eloquent than words.
(沈黙は言葉よりも雄弁である。)
[用例]
友人の結婚式でスピーチをする時には、『言わぬが花』と思えるような不適切な過去のエピソードについては触れないのがマナーである。
『言わぬが花』であることを、敢えてずけずけと言葉にして言ってくる人は、鈍感(無神経)であるか意地悪(悪意的)であるかである。
参考文献
時田昌瑞『岩波 ことわざ辞典』(岩波書店),『新明解故事ことわざ辞典』(三省堂),日向一雅『ことわざ新辞典』(高橋書店)
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