井の中の蛙大海を知らず
(いのなかのかわずたいかいをしらず)
[意味]
井戸の中にいる蛙(かえる)は、大きな海のことを知らない。
自分だけの狭い世界や知識(見聞)が世の中のすべてだと思い込み、他にもっと広い世界があるということを知らないこと。
自分の狭い見識・常識・価値観の範囲だけで物事を判断している人の喩えである。自分の価値観や尺度を超えたもっと広い世界があることを知らずに、独りよがりになっていること。また独りよがりになっている人を戒めるために使われることもある。
ただ『井の中の蛙』ということもある。
[類義のことわざ]
夜郎自大(やろうじだい)
[英語のことわざ]
[用例]
地元の県内トップの県立高校で常に成績上位だった彼だが、東京の有名私立高校に入ると自分が『井の中の蛙大海を知らず』であったことを思い知らされた。
自分が今生きている世界よりももっと広い世界があるということに気づくことができなければ、『井の中の蛙大海を知らず』でいずれ恥をかくことになるだろう。
参考文献
時田昌瑞『岩波 ことわざ辞典』(岩波書店),『新明解故事ことわざ辞典』(三省堂),日向一雅『ことわざ新辞典』(高橋書店)
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