石橋を叩いて渡る
(いしばしをたたいてわたる)
[意味]
頑丈に造られた石橋でさえ、叩いて安全かどうか確かめてから渡るということ。
そこから転じて、非常に用心深いこと、極めて慎重に行動することの喩え。
何事にも過剰に慎重な人、必要以上に用心深くやり過ぎる人をからかったり皮肉ったりしていう言葉でもある。
[類義のことわざ]
石橋に鉄の杖(いしばしにかねのつえ)、 念には念を入れよ(ねんにはねんをいれよ)、 浅き川も深く渡れ(あさきかわもふかくわたれ)
[英語のことわざ]
You can never be too cautious.
(用心して用心し過ぎるということはない。)
[用例]
どんな些細な事柄であっても入念なリサーチと試行錯誤を怠らないあの人は、『石橋を叩いて渡る』性格ということで有名である。
『石橋を叩いて渡る』ような慎重な生き方をしてきたお陰で、大きな危険や損失を免れることができたが、ちょっと刺激や面白みには欠けていたかもしれないな。
参考文献
時田昌瑞『岩波 ことわざ辞典』(岩波書店),『新明解故事ことわざ辞典』(三省堂),日向一雅『ことわざ新辞典』(高橋書店)
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