石の上にも三年
(いしのうえにもさんねん)
[意味]
座るのがつらい冷たい石の上でも、三年間座り続ければ温まってくるということ。
そこから転じて、どんなにつらくて大変なことでも、それを我慢して頑張り続ければ、いつかは報われる(成果がでる)ということの喩えである。
『人生における我慢・辛抱・忍耐の重要性』を説いたことわざである。
[類義のことわざ]
茨の中にも三年の辛抱(いばらのなかにもさんねんのしんぼう)、 火の中にも三年(ひのなかにもさんねん)、 辛抱する木に金が生る(しんぼうするきにかねがなる)
[英語のことわざ]
Perseverance kills the game.
(忍耐で獲物を得る。)
[用例]
建築家として約20年の厳しい修行の日々に耐えたが、『石の上にも三年』の成果が次々と出てきて、今では世界各国から仕事のオファーが殺到している。
『石の上にも三年』という我慢や忍耐は時代錯誤のように言われるが、現代でも何かに深く精通しようと思えば、それくらいの我慢ができなければ無理なものである。
参考文献
時田昌瑞『岩波 ことわざ辞典』(岩波書店),『新明解故事ことわざ辞典』(三省堂),日向一雅『ことわざ新辞典』(高橋書店)
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