秋の扇(あきのおうぎ)

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秋の扇
(あきのおうぎ)

[意味]

夏の季節には必需品のように重宝されていた扇(うちわ)は、秋になれば不要になってしまう。季節の変化によって不要になる扇からの連想で、男性の愛情や支援を失って見捨てられてしまった女性のことを意味している。

男女平等の現代社会では、ジェンダー差別的(性差別的)な要素のあることわざだが、『秋の扇』というシンプルな言い回しだけで、季節の移り変わりによる人のニーズの変化を上手く言い表している。

[類義のことわざ]



[用例]

一時期は、皇帝に寵愛されていたことで有頂天になっていた女性がいたが、今では『秋の扇』で全く元気がなくなっている。

あれだけ『お前が好きだ絶対に大切にするから』と何度も言い寄ってきた癖に、いざ付き合うと恋愛の情熱はあっという間に冷めてしまい、私は淋しい『秋の扇』のような状況になってしまっている。

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参考文献
時田昌瑞『岩波 ことわざ辞典』(岩波書店),『新明解故事ことわざ辞典』(三省堂),日向一雅『ことわざ新辞典』(高橋書店)

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