医者が取るか坊主が取るか
(いしゃがとるかぼうずがとるか)
[意味]
生きていれば治療をする医者が金を取り、死んでしまえば葬儀・供養をする坊主が金を取るということ。
そこから転じて、生死の境を行ったり来たりしている危篤の人や重病人のことを指していう。または、病気の治療や葬儀・法要(供養)にはお金がかかるということを指していう。
[類義のことわざ]
医者が取らにゃ坊主が取る(いしゃがとらにゃぼうずがとる)
[用例]
スキルスの胃がんの進行が早くて、『医者が取るか坊主が取るか』と言っている暇もなくすっかり衰弱してしまった。
病気をしてものんびり病院のベッドで寝ているわけにはいかないし、いざ死ぬにしてもタダで死ぬというわけにもいかない、『医者が取るか坊主が取るか』の世知辛いお金のかかる現実がいつの世にもあるのだ。
参考文献
時田昌瑞『岩波 ことわざ辞典』(岩波書店),『新明解故事ことわざ辞典』(三省堂),日向一雅『ことわざ新辞典』(高橋書店)
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