打たれても親の杖(うたれてもおやのつえ)

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打たれても親の杖
(うたれてもおやのつえ)

[意味]

子供のことを思って打つ親の杖には愛情がこもっているのだから、子供は反発したり恨むのではなく、逆にありがたいと感謝しなければならないという意味。

儒教道徳の『忠孝の徳目』が反映されたことわざだが、現代では『体罰・児童虐待』が問題視されており、親から叩かれて叱られることに子は無条件で感謝すべきとまでは言えないだろう。

通俗的に使われる慣用句の『愛の鞭』も同じ意味ではある。

[類義のことわざ]

親の打つ拳より他人の撫でる方が痛い(おやのうつこぶしよりたにんのなでるほうがいたい)

[英語のことわざ]



[用例]

小学生時代に遊び半分で万引きをした僕を母が思いっきり平手打ちして説教したが、これが『打たれても親の杖』だったということが今ならしみじみと分かる。

昔から『打たれても親の杖』とはいうが、感情的に殴ったり蹴ったりしてしつけるような行き過ぎた体罰の育児方法は、現代では認められるものではないだろう。

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参考文献
時田昌瑞『岩波 ことわざ辞典』(岩波書店),『新明解故事ことわざ辞典』(三省堂),日向一雅『ことわざ新辞典』(高橋書店)

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