阿保之功(あほのこう)

阿保之功
(あほのこう)

[意味]

あほ(アホ)というと、知的能力が低いとか間抜けで的外れな言動をする人とかいった意味を持つ『阿呆(あほ)』が連想されやすいが、『阿保(あほ)』のほうは“バカ・アホ・間抜け”のアホ(阿呆)ではない。『阿保』というのは、王侯貴族をはじめとする高貴な身分の子供を保育すること、あるいは保育する人(傅役,ふやく)のことを指している。

『阿保之功』とは、貴人の子供を守り育てた功績のことである。あるいは、その子供の世話をしたり面倒を見たり、教育をしたりした『お守役としての功績』のことである。

[用例]

私を親代わりになって育ててくれた阿保之功を持つ叔母には、今でもどうしても頭が上がらない。彼がここまで大きな成功を収められたのは、学問の師父にもなったあの男の阿保之功のお陰である。

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『新明解四字熟語辞典 第二版』(三省堂),『大修館 四字熟語辞典』(大修館),竹田晃『四字熟語・成句辞典』(講談社学術文庫)

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