唯々諾々
(いいだくだく)
[意味]
物事の善悪・価値を深く考えることなく、簡単に相手の意見に従って言いなりになってしまうこと。他人の主張・要求に対して、自分の頭でしっかりと考えて判断せずに、盲目的にただその主張・要求に従ってしまうこと。『唯』は、その場で即座に『はい』と言って従うこと。『諾』は、ゆっくりとした動作で頷いて従うこと。
[出典]
『韓非子』の八姦。君主に阿諛する(媚びへつらう)奸臣は、唯々諾々と君主の命令を受け容れてお世辞ばかりを言う。
[類義語]
百依百順(ひゃくいひゃくじゅん)=相手の言うことを全て聞き入れて、盲目的に言いなりになってしまう。
[文例]
相手が繰り返してくる強硬な主張の前に、私は何も言い返すことができず、唯々諾々とその主張に従ってしまった。
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『新明解四字熟語辞典 第二版』(三省堂),『大修館 四字熟語辞典』(大修館),竹田晃『四字熟語・成句辞典』(講談社学術文庫)
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