一級河川と二級河川の違い

「一級河川」と「二級河川」という言葉は、大雨・洪水の自然災害に関連するニュースで聞いたり、河川の近くに掲示された看板で見かけることがありますが、その具体的な違いを理解しているでしょうか?「一級河川」と「二級河川」の違いについて、詳しく説明していきます。

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「一級河川」とは、何を意味しているのか?


「二級河川」とは、何を意味しているのか?


「一級河川」と「二級河川」の違いのまとめ


違いの事典:1

「一級河川」とは、何を意味しているのか?

「一級河川」とは、「大勢の人びとの暮らし・治水・防災や産業活動に重要な影響を与えている河川」のことを意味しています。「一級河川」とは「国(国土交通省)が指定する非常に重要度の高い河川」のことで、「人びとの生活・仕事・生命・財産・安全・産業・水源などに大きな影響を及ぼしている河川」を意味しているのです。

河川は水源から小さな川がつくられ、いくつかの小さな川が合流していくことで大河(大きな河川)になっていきますが、この段階的に大きな川になっていくものを「水系」と呼んでいます。

水系の中でも特に重要度が高いものを「一級水系」と呼びますが、「一級水系」は「一級河川」と違って「小さな川から大きな川になっていくまでの川全体」を意味しています。「一級河川」は「河川において人びとの生活・産業に関係する区間」を意味しているので、住宅街を流れる支流の小さな川であっても「一級河川」となります。

「一級水系」は日本に「109」あり、「一級河川」になると「約14,000」もあります。日本でもっとも一級河川が多いのは「北海道」になります。

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「二級河川」とは、何を意味しているのか?

「二級河川」とは、「(一級河川よりは影響度が落ちるが)大勢の人たちの生活・治水・防災や経済活動に重要な影響を与えている河川」のことを意味しています。

「二級河川」とは「都道府県(地方自治体)が指定する重要度の高い河川」のことで、「一級河川と比較すると影響力の度合いが低いと想定される河川」を意味しているのです。

「二級水系」の全体の中の一部(人びとの暮らし・経済活動・防災と関係する部分)が、「二級河川」となります。「二級河川」の数は「約7,000」で、一級河川よりも数は少なくなっています。

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「一級河川」と「二級河川」の違いのまとめ

「一級河川」と「二級河川」の違いは、「その河川が人びとの生活・仕事・経済活動・生命と財産・治水と安全(防災)に与える影響力の度合い」にあります。影響力が非常に大きいものを「一級河川」、一級河川よりも影響力が落ちるものを「二級河川」として区分しているのです。

また「一級河川」は「国・国土交通省が管轄して指定・管理している河川」ですが、「二級河川」は「都道府県(地方自治体)が管轄して指定・管理している河川」であるという違いがあります。

「一級河川」は日本全国で「約14,000」が指定されていますが、「二級河川」は「約7,000」しか指定されていない違いもあるのです。

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