一毛不抜(いちもうふばつ)

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一毛不抜
(いちもうふばつ)

[意味]

1.一本の毛を抜くだけの僅かな犠牲を払えば、社会や他者の役に立つことができるのに、その犠牲を払わない利己的な考え・態度のことである。

2.一本の毛を抜くことさえ、損をするから抜きたくないというひどくケチな人、非常に物惜しみをすることの喩えである。

一毛不抜は、『一毛すら抜かず』と訓読することができる。

[出典]

『孟子』 尽心上

[類義語]

葛ク履霜(かつくりそう)

[用例]

あの人がほんの少し手伝ってくれれば間に合ったのだが、一毛不抜な態度にはがっかりさせられた。僅かな損さえしたくない一毛不抜な彼女に、学校への寄付をお願いしても無理だろう。他人のために全く骨を折らない一毛不抜な人は、結局、孤独になりやすい。

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参考文献(下部のAmazonアソシエイトからご購入頂けます)
『新明解四字熟語辞典 第二版』(三省堂),『大修館 四字熟語辞典』(大修館),竹田晃『四字熟語・成句辞典』(講談社学術文庫)

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