後は野となれ山となれ(あとはのとなれやまとなれ)

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後は野となれ山となれ
(あとはのとなれやまとなれ)

[意味]

自分に関係や利害がなくなれば、そこが野になろうが山になろうが構わない(どうでもいい)という意味。

自分の利害得失と関係がないのだから後はどうでもいい、あるいは自分のやるべきことはすべてやってしまったのだから後はどうなろうが自分には関係ないといった投げやりな諦観(ていかん)のニュアンスがある。自分(自分たち)にできるだけのことはすべてやりきってしまったから、後は人事を尽くして天命を待つしかない(この期に及んでじたばたしても仕方ない)といった清々しい覚悟・諦観のニュアンスもある。

[類義のことわざ]

末は野となれ山となれ(すえはのとなれやまとなれ)

[対義のことわざ]

立つ鳥跡を濁さず(たつとりあとをにごさず)

[英語のことわざ]

After us the deluge.
(私たちの死後なら、洪水が起こってもいい。)

[用例]

私にできるだけの練習と準備は十分にやった、『後は野となれ山となれ』の気概で本番の大会に臨むだけである。

自分の職務が片付いたら『後は野となれ山となれ』で、私は同僚への挨拶もそこそこに帰宅の途に着くようなタイプである。

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参考文献
時田昌瑞『岩波 ことわざ辞典』(岩波書店),『新明解故事ことわざ辞典』(三省堂),日向一雅『ことわざ新辞典』(高橋書店)

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