一文吝みの百知らず(いちもんおしみのひゃくしらず)

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一文吝みの百知らず
(いちもんおしみのひゃくしらず)

[意味]

わずかな金銭(出費)を惜しんだことによって、大きな損をしてしまうということ。目先の損得ばかりにとらわれて、わずかな出費を出し惜しみし、結果的に大損してしまうことの喩えである。

また、ケチでわずかな金銭を惜しんだために大損したのに、そのことに気づかないバカバカしさや間抜けさを指していう。

[類義のことわざ]

一文吝みの百失い(いちもんおしみのひゃくうしない)、 小利を貪って大利を失う(しょうりをむさぼってだいりをうしなう)、 安物買いの銭失い(やすものがいのぜにうしない)、 指を惜しみて掌を失う(ゆびをおしみててのひらをうしなう)

[対義のことわざ]

損して得取れ(そんしてとくとれ)

[英語のことわざ]

Penny-wise and pound-foolish.
(ペニーの小銭には賢いが、ポンドの大金では愚か。)

[用例]

『一文吝みの百知らず』で、コツコツ積立で投資しなかったことで、せっかくの利殖のチャンスを逃してしまった。

あの時に思い切って高いほうの洋服を買っておけば後悔しなかったのに、これでは『一文吝みの百知らず』である。

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参考文献
時田昌瑞『岩波 ことわざ辞典』(岩波書店),『新明解故事ことわざ辞典』(三省堂),日向一雅『ことわざ新辞典』(高橋書店)

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