殷鑑遠からず(いんかんとおからず)

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殷鑑遠からず
(いんかんとおからず)

[意味]

殷(いん)はその前の夏(か)王朝が暴君の悪政によって滅亡してしまったことを、同じことを繰り返さない戒めの鑑(かがみ)にしなければならないということ。

『殷』とは、古代中国(紀元前17世紀頃~紀元前1046年)にあった王朝の名前である。『鑑』とは、お手本や模範にすべき『かがみ』のことである。

失敗や挫折の見本(前例)は身近なところにあるのだから、それを見て自らを戒めていけ(同じ轍を踏まないようにせよ)ということである。

出典は『詩経』である。

[類義のことわざ]



[用例]

自分の両親は険悪な関係を繰り返して離婚してしまったが、『殷鑑遠からず』で私も自分の夫婦生活や家庭を壊さないように自戒していかなければならない。

『殷鑑遠からず』、人の意見を聞かなくなったワンマンな経営者はいずれ大きな失敗をするものだが、私もまた会社の経営が軌道に乗ってからは少し傲慢になってしまっていたようだ。

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参考文献
時田昌瑞『岩波 ことわざ辞典』(岩波書店),『新明解故事ことわざ辞典』(三省堂),日向一雅『ことわざ新辞典』(高橋書店)

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