羽鬲飛肉(うかくひにく)

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羽鬲飛肉……表示できていない『鬲』の正しい漢字は、右のつくりに『羽』がつく形となる。
(うかくひにく)

[意味]

『羽鬲』とは鳥の持つ軽い羽であり、『飛肉』とはその鳥の重たい肉体のことである。軽い羽でもそれが集まれば、重い肉を空に浮かべて飛ばすことができるという意味から、『軽くて弱いもの』でも沢山集まれば大きな力を発揮することができるという比喩に転じた。大勢の人が集まった『集団・群集』の力のことを指す。

[出典]

『漢書』の景十三王伝。

[類義語]

塵も積もれば山となる,積水成淵(せきすいせいえん)=水の流れが集まれば、深い淵を形成することになる。,積土成山(せきどせいざん)=土の塊が集まれば、大きな山を形成することになる。,群軽折軸(ぐんけいせつじく)=軽いものでも群がるように集まれば、頑丈な車軸を折ることもできる。,叢軽折軸(そうけいせつじく)=軽いものでも叢雲(むらくも)のように集まれば、頑丈な車軸を折ることもできる。

[文例]

ひとりひとりは無力な存在であっても、みんなで協力して力を合わせれば、羽鬲飛肉で思いがけない大きな力を生み出すこともできるのだ。

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『新明解四字熟語辞典 第二版』(三省堂),『大修館 四字熟語辞典』(大修館),竹田晃『四字熟語・成句辞典』(講談社学術文庫)

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