阿轆轆地
(あろくろくじ)
[意味]
仏教用語が原義であり、車輪がくるくると回転するように、物事が停滞したり澱んだりせずに、流麗かつ自由に移り変わっていく様子や境地のこと。そこから一般的な四字熟語に転じて、物事が滞りなく順調に進むこと、淀みなく言葉が流暢に発せられること。
『轆轆(ろくろく)』は車が回転するときの擬音であり、陶磁器を作成する時に用いる『轆轤(ろくろ)』という言葉とも関係している。『阿』と『地』は、特別な意味を持たない助字である。
[出典]
『碧巌録』の七十九則
[類義語]
転轆轆地(てんろくろくじ)
[用例]
彼女の数学的センスをもってすれば、これくらいの問題は阿轆轆地で解いてしまう。どんなに緊張する場面でも、次々に適切な言葉を話すことができる阿轆轆地の境地に早く達したいものだ。
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『新明解四字熟語辞典 第二版』(三省堂),『大修館 四字熟語辞典』(大修館),竹田晃『四字熟語・成句辞典』(講談社学術文庫)