飲水思源
(いんすいしげん)
[意味]
水を飲む時に、その水源に思いを及ぼすこと。
そこから転じて、物事の原点や根本を忘れないことの喩えである。特に、何か良いことや望ましい出来事があった時に、それをもたらしてくれた恩人に感謝して思いを馳せることの意味で用いる。
『飲水思源』は、『水を飲みて、源を思う』と書き下すことができる。『水を飲みて源を知る』と書き下しても良い。
[出典]
[類義語]
流れを飲みて源を懐かしむ(飲流懐源)。
[対義語]
得魚忘筌(とくぎょぼうせん)
[用例]
旧友の手厚い応援がなければ、今の事業の成功はなかった、『飲水思源』でこの恩義は忘れてはならない。
先生との今までの師弟関係を考えれば、私のしてしまった忘恩の振る舞いは、『水を飲みて、源を思う』の人道に悖るものである。
『飲水思源』で常に襟を正して自分の原点を忘れないようにしたいというのが私のモットーであり、今まで受けてきた人の善意と恩義にいつか必ず報いたい。
参考文献
『新明解四字熟語辞典 第二版』(三省堂),『大修館 四字熟語辞典』(大修館),竹田晃『四字熟語・成句辞典』(講談社学術文庫)
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