有情世間(うじょうせけん)

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有情世間
(うじょうせけん)

[意味]

仏教の教義でいう『有情(うじょう)』とは、心の働きがあって自ら動く人間・動物のことである。心の働きが確認できず自ら動かない植物・モノは『無情・非情』と呼ばれる。

有情世間とは、心・情意のあるものが生存している世界のことである。人間や動物が生きている俗世間・現実社会のことである。

[出典]



[類義語]

衆生世間(しゅじょうせけん)

[用例]

困った時に誰も手を差し伸べてくれない『有情世間』は世知辛いものだが、世の中捨てたもんじゃないと思える人の好意に触れられることもある。

『有情世間』の本質を怜悧に求める営みは、この世の無情や人間の理不尽と正面から向き合うことに他ならない。

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参考文献
『新明解四字熟語辞典 第二版』(三省堂),『大修館 四字熟語辞典』(大修館),竹田晃『四字熟語・成句辞典』(講談社学術文庫)

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