因小失大(いんしょうしつだい)

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因小失大
(いんしょうしつだい)

[意味]

小さな利益を追い求めることによって、逆に大きな損失を蒙ってしまうということ。小さな得にこだわりすぎることによって、かえって大きな損を招いてしまうということ。

『因小失大』は『小に因りて(よりて)大を失う』と書き下すことができる。

[出典]



[類義語]

貪小失大(たんしょうしつだい),  一文惜しみの銭失い(いちもんおしみのぜにうしない),  安物買いの銭失い(やすものがいのぜにうしない)

[対義語]

枉尺直尋(おうせきちょくじん)……大きな利益を得るためには、小さな犠牲は仕方がないということの喩えである。『尺』と『尋』はいずれも長さの単位で、『8尺=1尋』である。『枉』は『枉げる(まげる)』の意味である。一尺(小さなもの)を曲げることで、一尋(大きなもの)をまっすぐにできるのであればそれで良いということ。

[用例]

戦争においては大局的な戦局の見極めが大切だとされるが、それは『因小失大』を避けるためなのである。

入試のテストでは分からない問題は飛ばして確実に解ける問題から解いていく、『因小失大』となっては元も子もない。

『損して得取れ・急がば回れ』と良く言われるが、それは『小に因りて大を失う』ような愚かな選択をすべきではないということなのだ。

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参考文献
『新明解四字熟語辞典 第二版』(三省堂),『大修館 四字熟語辞典』(大修館),竹田晃『四字熟語・成句辞典』(講談社学術文庫)

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