相碁井目(あいごせいもく)

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相碁井目
(あいごせいもく)

[意味]

相碁井目の四字熟語は、『相碁』と『井目』の部分に分けられるが、いずれも囲碁の専門用語である。『相碁』というのは実力がほぼ同等の二人が打つ『互い先(たがいせん)』と呼ばれる打ち方(ハンデなし・同じ条件の真剣勝負)のことである。『井目』というのは二人の実力に大きな差がある時に、弱い人が初めから九目に自分の石を置いてから勝負する『ハンデ戦』のことである。

対等な条件で碁の勝負ができる人もいれば、ハンデを付けなければ勝負にならない人もいる。そのことから、人間の物事の実力には、何でも上下や巧拙(上手い・下手)があるという意味となった。

[用例]

学生時代に神童と呼ばれた秀才が実社会ではあまり才能を発揮できなかったり、甲子園で大活躍した選手がプロ野球では通用しないということもある、現実社会の厳しい競争原理は正に相碁井目といった観を呈している。

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『新明解四字熟語辞典 第二版』(三省堂),『大修館 四字熟語辞典』(大修館),竹田晃『四字熟語・成句辞典』(講談社学術文庫)

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