イギリスとイングランドの違い

「イギリス」と「イングランド」と聞くと、日本人のかなりの割合の人は「同じ国のこと」と思いがちですが、厳密には「イギリス=イングランド」ではありません。「イギリス(連合王国)」という複数の国が集まった連合国家の中に、「イングランド」という国が含まれている関係にあるのです。「イギリス」と「イングランド」の違いを、詳しく説明していきます。

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「イギリス」とは、どんな国か?


「イングランド」とは、どんな国か?


「イギリス」と「イングランド」の違いのまとめ


違いの事典:1

「イギリス」とは、どんな国か?

「イギリス」は日本では「英国・英吉利」と漢字表記される国でよく知られていますが、「イギリス」の正式名称は「グレートブリテン及び北アイルランド連合王国」になります。「イギリス」の英語表記は、“UK・United Kingdom=連合王国”となります。

この名称から分かるように、現在の「イギリス」は国家主権が統一された単一国家ではあるものの、「イングランド・ウェールズ・スコットランド・北アイルランド」の国が同じ君主を推戴して連合している国なのです。

「イギリス」というのは、イングランド王国(ウェールズ地方も含む王国)がスコットランド王国を統合して、さらに1801年にアイルランド王国を統合したという歴史的経緯によって成立した「連合王国・UK」なのです。

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「イングランド」とは、どんな国か?

「イングランド」とは、「イギリス・英国・連合王国(グレートブリテン及び北アイルランド連合王国)」を構成している四つの国のうちの一つです。「イングランド」には、イギリスのユニオンジャック(ユニオンフラッグ)とは異なる独自の国旗があり、「白地に赤の十字」のデザインを採用しています。

「イングランド」は「ウェールズ・スコットランド・北アイルランド」と並んで「イギリス(英国)」を構成している国の一つであり、イギリスの中で最大の人口と地理的な面積を持っています。

「イングランド」の人口は連合王国の83%以上となる「約5,300万人」であり、地理的な面積は「グレートブリテン島南部の約3分の2」を占めるほどの広さがあります。「イングランド」はイギリスの歴史において他の国を統合した主導的な役割を果たした国であり、イギリスの4つの国の中でもっとも大きな政治力・経済力を持っています。

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「イギリス」と「イングランド」の違いのまとめ

「イギリス」と「イングランド」の関係は、「イギリス(グレートブリテン及び北アイルランド連合王国)」を構成している国の一つが「イングランド」であるということになります。

「イングランド」という国は連合王国である「イギリス」そのものではなく、イギリスを構成している「イングランド・ウェールズ・スコットランド・北アイルランド」のうちの一つの国なのです。

「イングランド」は元々はウェールズを含む「イングランド王国」であり、スコットランドや北アイルランドよりも軍事的・経済的に優位に立って統合したことで、現在の「イギリス(連合王国)」が出来上がった歴史的経緯があります。

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