按甲休兵
(あんこうきゅうへい)
[意味]
よろい(甲)を脱ぎ捨てて、兵(武器)を休ませるという意味。古代中国・春秋戦国時代の戦争状態に由来する『停戦』を意味する言葉。『按』とは下に置くこと、『兵』とは兵士ではなく武器のことである。
『甲(こう)を按し(くだし)、兵を休める』と書き下すこともある。
[類義語]
甲を巻き旗を韜む(つつむ)。
[用例]
アメリカとソ連の按甲休兵の外観を取った『冷戦』だったが、ソ連は軍拡競争と非効率な共産主義の計画経済に耐え切れず、遂に崩壊した。韓国と北朝鮮の朝鮮戦争は、按甲休兵の停戦状態にあるが、いつまた銃火を交えるか分からない危険がある。
[出典]
『漢書』 韓信伝
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『新明解四字熟語辞典 第二版』(三省堂),『大修館 四字熟語辞典』(大修館),竹田晃『四字熟語・成句辞典』(講談社学術文庫)