一暴十寒(いちばくじっかん)

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一暴十寒
(いちばくじっかん)

[意味]

少しの時間だけ温めても、長く冷やしてしまえば何にもならないということ。少しの間だけ努力をしても、その努力を継続することができずに、すぐに怠けてしまえば、結局、仕事や学業などの物事を成し遂げることはできないという意味。石の上にも三年のように、努力や忍耐を続けることの大切さを説く言葉。

一暴十寒は、『一日暴めて(あたためて)、十日寒す(ひやす)』と訓読することもできる。『暴』は『曝』と同じ意味であり、太陽の光に曝して温めることである。『いちばくじっかん』は、『いちぼうじっかん』と読んでも良い。

[出典]

『孟子』 告子上

[類義語]

三日坊主(みっかぼうず)

[用例]

試験前の一夜漬けの勉強では、一暴十寒で合格はできなかった。日々の鍛錬を怠れば、どんな武道の達人でも腕前は落ちる、一暴十寒という通りである。一暴十寒の戒めを元にして、私は日々の勉強や自己研鑽を怠らないようにしている。

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『新明解四字熟語辞典 第二版』(三省堂),『大修館 四字熟語辞典』(大修館),竹田晃『四字熟語・成句辞典』(講談社学術文庫)

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