挙一反三(いちをあぐればさんをかえす)
一を挙ぐれば三を反す
(いちをあぐればさんをかえす)
[意味]
四隅の一つだけを教えたら、残りの3つにも想像力を働かせて積極的に学ぼうとすること。そこから転じて、学習意欲の旺盛な人物のことを指す。あるいは、四隅の一つだけを教えたら、残りの3つの内容も洞察できるような頭脳明晰な人物のこと。
『一を挙ぐれば三を反す(いちをあぐればさんをかえす)』と訓読することができる。儒教の始祖である孔子が、学問を教える価値のある人材の条件について語った言葉である。
[出典]
『論語』 述而篇
[用例]
一を挙ぐれば三を反すような若者を見ると、自分の知っている知識を教えて上げたくなる。人に物を教わろうとするならば、一を挙ぐれば三を反すといった積極的な向学心を忘れてはならない。
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『新明解四字熟語辞典 第二版』(三省堂),『大修館 四字熟語辞典』(大修館),竹田晃『四字熟語・成句辞典』(講談社学術文庫)