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映画『銀魂2 掟は破るためにこそある』の感想

映画

総合評価 80点/100点

空知英秋の人気漫画『銀魂』を実写化した映画の第二作。原作の「真選組動乱篇」と「将軍接待篇」を織り交ぜたストーリーになっています。

主人公の坂田銀時(小栗旬)と神楽(橋本環奈)、志村新八(菅田将暉)だけでなく、新選組のメンバーも含めて「自然な笑い」が取れる演技が光る豪華キャスティングで固めています。

小栗旬のノリツッコミとガチの戦闘シーン、橋本環奈のかわいい変顔とアクション、菅田将暉のおとぼけキャラに加えて、土方十四郎演じる柳楽優弥の「洗脳されたオタクキャラの演技(コワモテの土方から美少女キャラ大好きな弱気のオタクへの急変)」が凄すぎて笑えます…。

柳楽優弥は子役時代から注目されていた俳優ですが、こういったおふざけキャラの演技もやらせると一流ですね。小栗旬もそうですが、「真剣に戦う時の格好良さ」と「ダメダメな時(オタク化した時)の情けなさ」のギャップの演技が見事で、笑いながらも見入ってしまいます。

坂田銀時と河上万斉(窪田正孝)の真剣な一騎打ちもハイライトになっていますが、河上のエレキギター侍みたいなスタイルが斬新ですね。

本編のストーリーで一番感動するのは、やはり新選組の近藤・土方・沖田の絡む友情と結束の物語です。「近藤勲(中村勘九郎)・土方十四郎(柳楽優弥)・沖田総悟(吉沢亮)の関係性」だけはかなりシリアスに描いているので、ギャグ映画ではなく真面目な映画のテンションで結構感動してしまうのです。

参謀の伊東鴨太郎(三浦春馬)が、手ごわい土方十四郎をオタク化させた上で、お人好しの近藤勲を殺して新選組を乗っ取る陰謀を巡らせています。

いったん近藤らを裏切って寝返ったかのように見せかけていた沖田が豹変して、正面から伊東ら一味に猛然と斬りかかっていくシーンも見ごたえがあります。

くわえタバコで剣を振るう柳楽優弥も格好良いのですが、クールかつパワフルな剣の戦いを見せてくれる吉沢亮や三浦春馬も殺陣(タテ)が上手くて、白刃がぶつかり合う戦闘シーンに迫力があります。

全編通してギャグ映画のノリで楽しめる作品なのですが、要所要所にシリアスなストーリーの展開を織り込んでいるので、ただのバカバカしいナンセンスな映画にまで落ちていないのが「銀魂2」の魅力になっています。最後に「銀魂1」のライバルだったキンキキッズの堂本剛がちらりと出ていたこともあり、続編にも期待したいと思います!

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