隠公左伝(いんこうさでん)

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隠公左伝
(いんこうさでん)

[意味]

勉学や読書などが長続きせず、途中ですぐに諦めてやめてしまうこと。

『隠公(いんこう)』というのは、紀元前の春秋時代の魯の国王である。『左伝』というのは、古代中国の史書『春秋左氏伝(しゅんじゅうさしでん)』の略である。

『春秋左氏伝』の内容は隠公元年の記事から始まる。『春秋左氏伝』を読み始めてもすぐに飽きてしまって、読むのをやめてしまうということが『隠公左伝』の原義である。

[出典]



[類義語]

三日坊主(みっかぼうず),  公冶長論語(こうやちょうろんご),  雍也論語(ようやろんご),  桐壺源氏(きりつぼげんじ),  須磨源氏(すまげんじ),  三月庭訓(さんがつていきん)

[用例]

何にでもすぐに飽きてしまうという『隠公左伝』の弊害が出て、今年の公認会計士の試験はまったく点数が取れずに落第した。

勉強も仕事も地道にコツコツと続けることで成果に結びつくものだが、『隠公左伝』で他のことに注意が逸れてしまうのが困ったところである。

『隠公左伝』で読書がまったく進まなかった集中力のない私だが、ある本との出会いによって、読書による研究がライフワークのようになってしまった。

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参考文献
『新明解四字熟語辞典 第二版』(三省堂),『大修館 四字熟語辞典』(大修館),竹田晃『四字熟語・成句辞典』(講談社学術文庫)

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