倚門之望
(いもんのぼう)
[意味]
子供の帰りを待ちわびている母親の情・愛情。
『倚門(いもん)』とは、門に寄りかかるという意味である。
[出典]
『戦国策』
春秋時代に、衛の王孫賈(おうそんか)の母親が、家の門に寄りかかって王孫賈の無事な帰りをひたすら待ち続けたという故事に由来する。
[類義語]
倚閭之望(いりょのぼう)
[用例]
幾つになっても子供は子供、久しぶりの帰省に母は倚門之望の情を募らせていた。
こんな所で死ぬわけにはいかない、倚門之望で私の帰りを待っていてくれる母のためにも。
学校からの帰りを待っていてくれた倚門之望の母の姿が温かい気持ちと共に思い浮かんでくる、この年になって初めて分かる親のありがたみでもある。
参考文献
『新明解四字熟語辞典 第二版』(三省堂),『大修館 四字熟語辞典』(大修館),竹田晃『四字熟語・成句辞典』(講談社学術文庫)
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