猗頓之富
(いとんのふ)
[意味]
巨額の資本・資産を持っている大金持ちのこと。圧倒的な富を保有している大富豪のこと。
『猗頓(いとん)』とは、古代中国の春秋時代に魯国にいた大富豪の名前である。
[出典]
[類義語]
陶朱猗頓(とうしゅいとん)
[用例]
中世から近代にかけて国際金融資本の中心となり影響力を振るうユダヤ人たちは、正に現代の猗頓之富とでも言うべき人たちである。
有り余る猗頓之富に憧れて、ギャンブルと同じ無謀な投機に乗り出したその男は、遂には一文無しになって路上に放り出される悲惨な末路を歩んだ。
現代のバベルの塔のようにそびえ立つ高層のインテリジェンスビル群、彼の圧倒的な猗頓之富の影響力をこうして目の前にすると、一般庶民である私など到底太刀打ちできない相手のように感じ、どうしても萎縮してしまう。
参考文献
『新明解四字熟語辞典 第二版』(三省堂),『大修館 四字熟語辞典』(大修館),竹田晃『四字熟語・成句辞典』(講談社学術文庫)
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