一筆勾消
(いっぴつこうしょう)
[意味]
一筆で一気に消し去ってしまうこと。一切のものを完全に取り消したり無くしてしまうこと。一気に物事や関係をやめてしまうこと。
『勾』とは、筆で印をつけることの意味であり、そこから文字・物事を削除するという意味に転じた。
[出典]
[類義語]
一筆勾断(いっぴつこうだん)、一筆抹倒(いっぴつまっとう)、一筆抹殺(いっぴつまっさつ)
[用例]
長年付き合っている村の隣近所との関係は、一筆勾消で簡単に無くしてしまうことが出来ないから苦しいのだ。
初期の建物の設計段階から基礎部分に大きな歪みが生じていたので、思い切って一筆勾消で新たに設計図を書き直すことにした。
彼女はやるべきことはきちんとやる人なのだが、それが無意味なのだと切り捨てたら、一筆勾消でその物事をやめてしまうところがある。
参考文献
『新明解四字熟語辞典 第二版』(三省堂),『大修館 四字熟語辞典』(大修館),竹田晃『四字熟語・成句辞典』(講談社学術文庫)
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