渭浜漁父(いひんぎょほ)

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渭浜漁父
(いひんぎょほ,いひんのぎょほ)

[意味]

渭水という河のほとりで釣り糸を垂れて、天下を釣り上げようとする大望を抱いていた太公望呂尚(たいこうぼう・りょしょう)のことである。太公望呂尚は、古代中国において『理想の徳治主義の国』とされた周の最大の建国の功臣・軍師である。

周代の周王朝の権威・道徳が衰えたことによって、群雄割拠して戦い合う『春秋戦国時代』が幕を開けることになった。渭水で悠然と釣りをしていた太公望呂尚は、周の文王にその異才を見出され、武王(文王の子)に宰相・軍師として仕えて、殷王朝を滅ぼした。

殷の最後の王である紂王(ちゅうおう)は暴君の代名詞であり、夏の桀王(けつおう)と並んで『桀紂(けっちゅう)』と呼ばれることもある。天下を統治すべき徳・天命を失った暴君の桀紂を討伐した易姓革命を『湯武革命(とうぶかくめい,殷の湯王・周の武王による革命)』ともいう。

[出典]



[類義語]

渭浜の器(いひんのき)、渭川の漁父(いせんのぎょほ)

[用例]

周の武王は、軍事・政治の異才である渭浜漁父の補佐と助言なくしては、殷の紂王を滅ぼすことができなかっただろう。

大統領から片時も離れずに常に国内外の情勢に冷静な思考を働かせているあの秘書官は、正に現代の渭浜漁父のような存在である。

古代の中国史に限らず、世界の歴史の重要な場面で大きな働きをした君主には、渭浜漁父のような有能な側近がいるものである。

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参考文献
『新明解四字熟語辞典 第二版』(三省堂),『大修館 四字熟語辞典』(大修館),竹田晃『四字熟語・成句辞典』(講談社学術文庫)

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