引古証今
(いんこしょうこん)
[意味]
古代の文献・史実・伝承などを引用して、今(現代)の事柄を証明しようとすること。どちらかというと、昔の出来事に頼ったりこだわったりして、無理に今の事柄を証明しようとしているといったネガティブな評価で使われやすい四字熟語である。
『引古証今』は、『古(いにしえ)を引いて、今を証(しょう)す』と書き下すことができる。
『温故知新(おんこちしん)』も、昔の古い出来事を調べることによって、新しい事柄をより深く知るといった意味合いだが、『引古証今』よりもポジティブな文脈で使われる四字熟語である。
[出典]
[類義語]
[用例]
訓詁学(くんこがく)には、『引古証今』で昔の文献資料に過度に頼りすぎた内容が目立っている。
現代の自然科学の研究分野は、昔のように権威的な科学者の名前を上げるような『引古証今』のやり方では全く通用しない。
『引古証今』な古臭い主張であるという批判は甘んじて受けるが、どうしてもこの古文書の内容が気になって仕方がないのだ。
参考文献
『新明解四字熟語辞典 第二版』(三省堂),『大修館 四字熟語辞典』(大修館),竹田晃『四字熟語・成句辞典』(講談社学術文庫)
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