一所不住
(いっしょふじゅう)
[意味]
落ち着いて居住する一つの場所を定めずに、あてもなく流浪の旅を続けること。山野を巡り歩く行脚僧・修験僧の境遇を指していうこともある。
『いっしょふじゅう』は『いっしょふじゅ』と読むこともある。
[出典]
[類義語]
雲遊萍寄(うんゆうひょうき)、行雲流水(こううんりゅうすい)
[用例]
目的地を定めずに、遠い地域にまで旅を続けている一所不住の身の上です。
一所不住の覚悟で山野を歩く修験僧たちの姿は、正に我執を乗り越えようとするストイックな空気に満ちていた。
一所不住といえば格好が良いが、今の私はただ寄る辺のない孤独な境遇であった。
参考文献
『新明解四字熟語辞典 第二版』(三省堂),『大修館 四字熟語辞典』(大修館),竹田晃『四字熟語・成句辞典』(講談社学術文庫)
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