永世中立
(えいせいちゅうりつ)
[意味]
国際法において、他国のいかなる戦争・紛争にも関与しない義務を負い、戦争・紛争が発生してもどの国にも味方して戦わないことを決めている状態。永世中立は『永久局外中立』ともいう。
国際法では永世中立を宣言している国は、他国からもその独立と領土の保全を保障されている状態にあり、永世中立国を攻撃することは国際法違反となる。
永世中立国には、スイスやオーストリア(オーストリー)などがある。
[出典]
[類義語]
[用例]
『永世中立』の国というと平和なイメージが強いが、自国を守るための最低限度の軍備は整えており、スイスでは自衛のための徴兵制まで施行されている。
世界の国々が『永世中立』を宣言すれば戦争・紛争は減るだろうが、各国の利害の絡み合いや価値観の対立、集団的自衛権の同盟がある限り、そんな理想通りの現実は起こるはずもない。
参考文献
『新明解四字熟語辞典 第二版』(三省堂),『大修館 四字熟語辞典』(大修館),竹田晃『四字熟語・成句辞典』(講談社学術文庫)
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