易姓革命(えきせいかくめい)

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易姓革命
(えきせいかくめい)

[意味]

古代中国の春秋戦国時代以前(夏・殷・周の時代)からあるとされる政治思想であり、天下を治める天子(王・皇帝)の姓が易わって(かわって)、天命が革められる(あらためられる)ということである。臣下が君主を討って新しい王朝を開くという、中国の下克上の王朝交代(中国を支配する王の姓の交替)を正当化する政治思想でもあった。

天子(王・皇帝)は天命を受けて天下を正当に統治するとされるが、もしその天子の一族(後継者)に徳を欠いた者(暴君・暗君)が現れれば、別姓の有徳者が天命を革めて(あらためて)受けることになり、結果として王朝が交代することになる。

易姓革命とは天命思想に基づいて、『天命が革まり(あらたまり)、姓が易わる(かわる)』ということである。

[出典]



[類義語]

王朝交代(おうちょうこうたい),  政権交代(せいけんこうたい)

[用例]

古代中国の王朝である夏(か)にいたとされる暴君の桀王が、殷(商)の有徳の湯王に滅ぼされてから、近代に至るまでの中国の歴史は『易姓革命』の歴史である。

中国は『易姓革命』によって次々に天下を統治する君主(皇帝)の姓が代わっていったが、日本の歴史は万世一系の皇統の史学的な真偽や政治の実権はともかくとして、『易姓革命』によって天皇家が滅ぼされた歴史が一度もない特殊性を持っている。

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参考文献
『新明解四字熟語辞典 第二版』(三省堂),『大修館 四字熟語辞典』(大修館),竹田晃『四字熟語・成句辞典』(講談社学術文庫)

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