会者定離
(えしゃじょうり)
[意味]
『一切皆苦』を真理の法印とする仏教において、『四苦八苦(しくはっく)』の一つとされるものである。
会った者(会って好きになった相手・好ましい関係を築いた相手)とは、必ずいつか離れて別れる運命にあるということ。
仏教の根本的な真理である『諸行無常』を端的に示した概念で、人間の生命や関係、喜びの有限性(いつか必ず終わりがくること)を伝えている。会者定離の『定』とは『必ず』という意味である。
[出典]
[類義語]
[用例]
愛する家族との死別は、耐えがたい『会者定離』の悲しみや厳しさを私に突きつけてくるものだった。
命ある人間はいつか必ず死んでしまう、また、人の気持ちはいつの間にか移ろい変わってしまうことを考えれば、『会者定離』は確かに真理の一端なのだろうが、そうドライに割り切れないのが人間の心というものでもある。
参考文献
『新明解四字熟語辞典 第二版』(三省堂),『大修館 四字熟語辞典』(大修館),竹田晃『四字熟語・成句辞典』(講談社学術文庫)
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