燕雀鴻鵠, 燕雀安んぞ鴻鵠の志を知らんや
(えんじゃくこうこく), (えんじゃくいずくんぞこうこくのこころざしをしらんや)
[意味]
燕雀鴻鵠は『燕雀安んぞ鴻鵠の志を知らんや』の略である。
燕(つばめ)・雀(すずめ)のような小鳥には、鴻(おおとり)・鵠(白鳥)のような大きな鳥の偉大な考えは理解できないということ。
そこから転じて、小人物には大人物の大きな志や壮大な理想・気概はとても理解することができないということ。
[出典]
『史記』の陳渉世家
[類義語]
升を以て石を量る(ますをもってこくをはかる)、 ガク鳩鵬を笑う(がくきゅうほうをわらう)、 猫は虎の心を知らず(ねこはとらのこころをしらず)
[用例]
自分の心に秘めた大きな目標を他人にわざわざ語る必要はない、『燕雀鴻鵠』の気概を忘れずに精進を重ねるのみである。
自分の力のなさを思い知らされて悔しい思いをしたが、『燕雀安んぞ鴻鵠の志を知らんや』、いつか私の壮大な理想を必ずや実現してみせる。
参考文献
『新明解四字熟語辞典 第二版』(三省堂),『大修館 四字熟語辞典』(大修館),竹田晃『四字熟語・成句辞典』(講談社学術文庫)
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