椀飯振舞・大盤振舞
(おうばんぶるまい・おおばんぶるまい)
[意味]
盛大なもてなしのことである。
惜しまずに気前よく祝儀(金品)や食事を与えたり、大いにもてなしたりすること。
この四字熟語の起源は江戸時代にあり、正月に一家の主人が家族・親類を呼び寄せて催したいつもより贅沢な宴会のことを『椀飯振舞』と言っていたのだという。
『椀飯(おうばん)』というのは、椀に盛って勧める飯の意味である。
現代では『大盤振舞(おおばんぶるまい)』という漢字表記のほうが『椀飯振舞』よりも多く使われているが、元々の正しい漢字表記は『椀飯振舞』のほうである。ただし現在では『大盤振舞』や『大番振舞』が慣習的に使われているので、こちらでも間違いではない。『大盤・大番(おおばん)』は元々は『椀飯(おうばん)』の当て字であった。
[出典]
[類義語]
大盤振舞(おおばんぶるまい)、 大番振舞(おおばんぶるまい)
[対義語]
[用例]
不景気なこのご時世で他人に良い顔をして『椀飯振舞』ばかりしていたら、自分の人生設計や家庭生活が狂ってしまう恐れもある。
いつでも親しい人に『椀飯振舞』できるような身分になるために、私は立身出世の道を突き進んできたのだが、今では利己的な守銭奴のように人から見られてしまうことも多い。
参考文献
『新明解四字熟語辞典 第二版』(三省堂),『大修館 四字熟語辞典』(大修館),竹田晃『四字熟語・成句辞典』(講談社学術文庫)
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