鉛刀一割
(えんとういっかつ)
[意味]
なまくら刀(切れ味の悪い刀)でも物を叩き切る力があるという意味から、自分の力が貧弱なことを謙遜していう四字熟語である。
なまくら刀は一度物を切ると、刃こぼれして役に立たなくなることから、一度力を出したら、その後は二度と使い物にならないという意味もある。
鉛刀一割は『鉛刀の一割』と書いても良い。
[出典]
『後漢書』 班超伝(ごかんじょ はんちょうでん)
[類義語]
[対義語]
[用例]
野球で長期間のブランクがある私だが、『鉛刀一割』でわずかでもチームの力になれればと思っている。
窮地に追い込まれていた第二軍が『鉛刀一割』で敵に思いがけない痛撃を与えたが、それが弱っている第二軍の限界でもあった。
参考文献
『新明解四字熟語辞典 第二版』(三省堂),『大修館 四字熟語辞典』(大修館),竹田晃『四字熟語・成句辞典』(講談社学術文庫)
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