開口一番(かいこういちばん)

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開口一番
(かいこういちばん)

[意味]

「開口一番」という言葉の意味は、「口を開いて話し始めるとすぐに・何かを話し始める時に一番最初に・口を開くやいなや」になります。

[開口一番の落語における意味]

「開口一番」は落語でよく使われる言葉でもあり、「落語会などの公演で一番最初に演じる落語家・落語会で一番最初に話し始める前座」という意味になります。

落語では落語会で一番最初に話し始める人を「開口一番」といいますが、「さら・さらくち」という言葉も開口一番と同じ意味になります。

[類義語]

「開口一番」の類義語には、「いの一番(いのいちばん)・開巻劈頭(かいかんへきとう)」などがあります。

「いの一番」という言葉は、「一番最初に・真っ先に」を意味しています。昔のかな文字の「いろはにほへとちりぬるを」の一番最初の平仮名の文字が「い」であったため、「いの一番」という言葉が生まれました。

「開巻劈頭(かいかんへきとう)」という言葉は、「書物(本)・文章の書き始め、書き出し」を意味する四字熟語です。「開巻」という言葉は「本(書物)を開くこと」を意味し、「劈頭」という言葉は「引き裂いたものの先端=物事の一番はじめ」を意味しています。

[対義語]

「開口一番」の対義語には、「最後の言葉・締めの言葉(しめのことば)」などがあります。

[英語]

「開口一番」は英語で、“one's first words(最初の言葉)”や“opening words(口を開いた最初の言葉)”というように表現されます。

[用例]

「開口一番」、彼は不祥事が噂されていた委員長の弾劾裁判を提起して、議場にいた他の議員たちを驚かせました。

彼氏は「開口一番」で先日のデートで喧嘩して気まずくなったことを謝ってきて、その日のランチをおごってくれました。

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参考文献
『新明解四字熟語辞典 第二版』(三省堂),『大修館 四字熟語辞典』(大修館),竹田晃『四字熟語・成句辞典』(講談社学術文庫)

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