懐古趣味
(かいこしゅみ)
[意味]
「懐古趣味」という言葉の意味は、「昔の物事や古いものを懐かしんで、その情緒を味わおうとする好み・傾向」になります。古い物に対するコレクションの趣味(収集癖)を、「懐古趣味」と呼ぶこともあります。
「懐古趣味」というのは、古い事物や昔の価値観・技術に基づいて製作された物を懐かしんで味わう趣味趣向を意味しているのです。「懐古趣味」は「レトロ趣味」と呼ばれることもありますが、「レトロ(retro)」とは「retrospective(懐古・回顧・回想)」の略語になっています。
[類義語]
「懐古趣味」の類義語には、「レトロ趣味・懐旧趣味(かいきゅうしゅみ)・好古趣味(こうこしゅみ)・尚古趣味(しょうこしゅみ)」などがあります。いずれの言葉も、「古い事物を好み懐かしんで大切にする趣味嗜好」や「昔の物事を懐かしく思ってその情趣を味わおうとする態度・傾向」を意味しています。
[対義語]
「懐古趣味」の対義語には、「先端主義(せんたんしゅぎ)・新しもの好き・ミーハー・流行趣味」などがあります。
[英語]
「懐古趣味」は英語で、“nostalgic hobbies(懐古趣味・郷愁の嗜好)”や“retro-culture(懐古的カルチャー・回顧的文化)”、“nostalgia for the good old days(古き良き時代への郷愁・懐古)”というように表現されます。
[用例]
祖父には「懐古趣味」があり、無数のアンティークの家具・食器・雑貨などをコレクションしていました。
何でもかんでも新しいものばかりが持て囃される慌ただしい現代社会だからこそ、「懐古趣味」に浸ってのんびりとした優雅な時間を過ごしたいのです。
参考文献
『新明解四字熟語辞典 第二版』(三省堂),『大修館 四字熟語辞典』(大修館),竹田晃『四字熟語・成句辞典』(講談社学術文庫)
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