烏飛兎走
(うひとそう)
[意味]
歳月が慌ただしく経過していくこと。
古代中国の伝説では、太陽には三本足の烏が住み、月には兎が住んでいるとされていた。太陽に住む烏が飛んで、月に住む兎が飛ぶというのを時間の速い経過になぞらえている。
『烏』『兎』はそのまま『太陽』『月』を指しており、それが転じて『月日・歳月の時』を意味するようになった。
[出典]
[類義語]
光陰矢の如し(こういんやのごとし), 一寸の光陰, 兎走烏飛(とそううひ), 烏兎匆匆(うとそうそう), 露往霜来(ろおうそうらい)
[用例]
30代を超えてからの人生の時間の流れは『烏飛兎走』のように余りに早い。
必死に働くだけで飛ぶように過ぎていった『烏飛兎走』の年月を思うと、自分で自分をよく頑張ったと褒めてやりたい気持ちになる。
参考文献
『新明解四字熟語辞典 第二版』(三省堂),『大修館 四字熟語辞典』(大修館),竹田晃『四字熟語・成句辞典』(講談社学術文庫)
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